サイレント・ベビー|幼児教育・幼児教材の「まいとプロジェクト」

サイレント・ベビー

簡単に言うと…

泣いたり笑ったりしない感情表現が乏しい赤ちゃん。

詳しく言うと…

本来子どもは、泣くとか笑みを浮かべたりと、本能的に感情を表現する。
1990年代に入ってから、泣いたり笑ったりせず、そして親と目を合わそうともしない。あげくにおしめが濡れても泣かず、ぼんやりと天井を見つめていると言った感情表現をしない子が増えて来ました。小児科医の柳沢慧医師は、その様な赤ちゃんを「サイレント・ベビー」と名付けた。

赤ちゃんをかまわない、テレビを見せていれば泣かずにいるのでテレビの前にほっぽっておく、バストの形が崩れるので母乳をあげない、紙おむつを使っていてあまり交換もしないと言った若いお母さんが増えたこと、幼児期における親からのスキンシップ不足などが原因と考えられる。

そう言う子は、周囲とのコミュニケーションも無く育つので情緒的に不安定となり、社会的にも適応出来なくなり、引きこもりや不登校の子どもになる可能性がある。

「まいと」な一例

まずは、肌と肌の触れ合うスキンシップが非常に大切です。赤ちゃんは肌からの触覚が一番の情報だからです。日頃の子育ての中で子ども抱きしめたり、微笑みかけたり、声をかけたりといった五感を刺激してあげてください。
子どもが3歳くらいになるまでは、母親がいくらスキンシップをしてもし過ぎると言うことはありません。

あるお母さんが、紹介で教室にお子さんを連れて体験にきました。同じくらいの子が8人いる中で、その子だけは、座った場所から動きもせず、笑いもせず、動くボールに興味も示しませんでした。その子のお母さんは、子どもが嫌いで、泣いたりするのが嫌でたまらない、うまく接することができず、放っておいたら静かなので、その方が育てやすいと思ったと、打ち明けられました。 でも、そのお母さんの偉かったところは、子どもたちの集まる集団に、嫌でも来た!ということです。遊び方が解らなければ、お母さん自身も学べば良いんです。
お母さんも「我が子と一緒に成長する」ことが出来ればベストです。
その子は、2ヶ月で変わりました。良く笑い、良く動き、何にでも興味を持つように変わりました。もちろん、お母さんも変わりました。育児に自信が持てるようになってきたことと、同じ子どもを持つお母さん同士、悩みを共有できる友だちができました。
ひとりで何もかも抱え込んでしまうのはやめましょう。

参考文献

  • 「Emotional Intelligence(邦題:こころの知能指数)」/ダニエル・ゴールマン(土屋京子 訳)/講談社
  • 「幼児教育と脳」/澤口 俊之/文藝春秋
  • 「脳が考える脳」/柳澤 桂子/講談社
  • 「脳の健康」/生田 哲/講談社
  • Newton別冊「遺伝子と脳からみる男と女のサイエンス」/ニュートンプレス。

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