後遺症として残るような精神的ショックのこと。
トラウマはPTSD(心的外傷後ストレス障害)といった精神障害のキッカケにもなる。
これは、大地震や交通事故、誘拐や性的虐待などによる被害を受けた時におこる心の病で、その体験を繰り返し思い出したり、意欲や集中力の減退、びくつきや落ち着きのなさ、情緒不安定など、トラウマによるストレスが心身にさまざまな障害を引き起こす。
地震・台風・洪水などの自然災害。飛行機事故や交通事故。
遭難や火災などの災難。強姦・強盗・誘拐・脅迫・傷害などの犯罪被害。殺人や凶悪事件・大事故などの目撃。家庭内暴力やいじめ。幼児虐待。
トラウマの多くが、幼児期における虐待が原因であると言われています。この「幼児虐待」とは、身体的暴力だけでなく、言葉の暴力も含まれます。さらに、心理的虐待や性的虐待、養育放棄も幼児虐待です。
その虐待が心の傷として脳に刷り込められてしまうので、脳の健全な発育を妨げ、人格障害や精神障害を引き起こし、その子の人生に悪影響を与えます。さらに、大人になってからも心の傷が消えないで、自分の子どもにも同じように虐待をしてしまうケースもあります。
このように、トラウマの中でも幼児期の虐待は、その後遺症が深刻なので、絶対にあってはなりません。
参考文献