『どう伝える食の安全』|幼児教育・幼児教材の「まいとプロジェクト」

『どう伝える食の安全』

簡単に言うと…

厚生労働省が発表したメチル水銀を多く含む魚のガイドラインを取りあげ、妊婦にうまく伝える「食の安全」が今回のテーマ。

詳しく言うと…

厚生労働省の前回平成15年の発表(「水銀を含有する魚介類等の摂食に関する注意事項」)では、発表の仕方が悪く、妊婦に対する警鐘が一般人にも受け取られてしまい、「キンメダイ、すわ!食べるのは控える」の様になり、その時にリストアップされたキンメダイ等は価格が急落し市場に混乱をもたらした経緯があり、今回平成17年では「妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項の見直しについて(平成17年8月現在)」として慎重に発表された。

魚類は、妊婦にとって貴重な栄養源となるため、「食べてはダメ」と言うのではなく「この量までなら食べても大丈夫」と言った、予防的な見地。 今回のガイドラインは、前回の基準を見直し、7種類が16種類の魚介類となるとともに、食べても良いという量が減った。

妊婦が1週間に食べても良い量

メチル水銀2.0μg/体重1kgあたり

摂取例(1回の摂取が80gとした例)

  • 週2回
    キダイ/クロムツ/マカジキ/ミナミマグロ/ユメカサゴ/ヨシキリザメ/イシイルカ
  • 週1回
    キンメダイ/メカジキ/クロマグロ/メバチマグロ/エッチュウバイガイ/ツチクジラ/マッコウクジラ
  • 2週回に1回
    コビレゴンドウ
  • 2ヶ月に1回
    バンドウイルカ

「まいと」から一言

マグロやカツオ、サバやイワシなどに多く含まれるDHA
(Docosahexaenoic Acid/ドコサヘキサエン酸)

高度不飽和脂肪酸の一種で、体内では作ることができない必須脂肪酸なので食物から摂取するしかない栄養素。
とくに、脳に対しては重要な栄養素で、記憶や学習に効果的。
また、コレステロールを防止したり、血栓を予防したり、老化を防止する効果もある。

かつて日本人は、「日本の子供の知能が高いのは、日本人が昔から魚をよく食べるからだ」と言われていました。

参考文献

  • 「Emotional Intelligence(邦題:こころの知能指数)」/ダニエル・ゴールマン(土屋京子 訳)/講談社
  • 「幼児教育と脳」/澤口 俊之/文藝春秋
  • 「脳が考える脳」/柳澤 桂子/講談社
  • 「脳の健康」/生田 哲/講談社
  • Newton別冊「遺伝子と脳からみる男と女のサイエンス」/ニュートンプレス。
  • 「Why men don't listen & women can't read maps(邦題:話しを聞かない男、地図が読めない女)」/アラン・ピーズ+バーバラ・ピーズ(藤井留美 訳)/主婦の友社
  • 「子どもの脳が危ない」/福島 章/PHP新書
  • 「ホルモンのしくみ」/大石 正道/日本実業出版社
  • 「すぐキレる脳、ムカつく心」/高田 明和/光文社

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