ADHD(注意欠陥多動性障害)|幼児教育・幼児教材の「まいとプロジェクト」

ADHD(注意欠陥多動性障害)

簡単に言うと…

attention deficit hyperactivity disorder の略語。
一般的に、落ち着きがない、むやみに走り回る、衝動的といった「多動型」で知られているが、危険への注意力散漫や指示に従えない、大事な物をよくなくすといった「不注意型」もあり、これらの症状群をまとめたもの。

詳しく言うと…

ADHDは、幼児期〜学童期に最も多く現れるが、成長するにつれ治るケースもあれば、大人版ADHDになるケースもある。

  • ADHDは男子に多く女子に少ない。
  • 第一子に多く、第2子以降の子どもには少ない。
  • ADHDの児童は、アメリカは10%、イギリスは1%、日本の場合は3%などと言われている。

「まいと」から一言

ADHDの診断基準例

ADHDは「不注意型」「多動・衝動型」「混合型」の3タイプに分かれるが、混合型が一番多く、不注意だけを示す子どもは少ない。 アメリカの精神医学会によるDSM診断では、下記の様な項目でチェックする。

不注意型

  • 課題または遊びの活動で注意を持続することがしばしば困難である。
  • 直接話しかけられた時にしばしば聞いていないように見える。
  • 課題や活動を順序立てることがしばしば困難である。
  • しばしば外からの刺激によって容易に注意をそらさせる。

など、9項目の質問のうち6つ以上が6ヶ月以上続いたことがあり、その程度は不適応的で、発達の水準に相応しくないもの。

多動・衝動型

  • しばしば手足をそわそわと動かし、またはいすの上でもじもじする。
  • しばしば教室や、その他、座っていることを要求される状況で席を離れる。
  • しばしば質問が終わる前に出し抜けに答えてしまう。
  • しばしば順番を待つことが困難である。

など、9項目の質問のうち6つ以上が6ヶ月以上続いたことがあり、その程度は不適応的で、発達の水準に相応しくないもの。

これらの症状による障害が2つ以上の状況において(例えば、学校と家庭)存在する。
これ以外にも色々と基準が設けられており、総合的に判断される。
(DSM−IV 精神疾患の診断・統計マニュアル/医学書院 より抜粋)

参考文献

  • 「Emotional Intelligence(邦題:こころの知能指数)」/ダニエル・ゴールマン(土屋京子 訳)/講談社
  • 「幼児教育と脳」/澤口 俊之/文藝春秋
  • 「脳が考える脳」/柳澤 桂子/講談社
  • 「脳の健康」/生田 哲/講談社
  • Newton別冊「遺伝子と脳からみる男と女のサイエンス」/ニュートンプレス。
  • 「Why men don't listen & women can't read maps(邦題:話しを聞かない男、地図が読めない女)」/アラン・ピーズ+バーバラ・ピーズ(藤井留美 訳)/主婦の友社
  • 「子どもの脳が危ない」/福島 章/PHP新書
  • 「ホルモンのしくみ」/大石 正道/日本実業出版社
  • 「すぐキレる脳、ムカつく心」/高田 明和/光文社

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