慈愛の念や人付き合い、恐怖心の軽減や気分の高揚などに関係する「癒しホルモン」。学習記憶にも作用する。
感情をコントロールする「扁桃核」や食欲や睡眠に係わる「視床下部」に多く分布する。
集団に馴染めず群れから離れたラットや子育てしないラット、学習記憶実験の成績の悪いラットなど、実験後の脳の解剖で、セロトニン神経系の未発達や、脳内のセロトニン量が少ないと言った結果が出ている。
セロトニンはストレスにより減少します。だから、ストレスに弱い人はセロトニンが不足傾向になります。
いじめは一種のストレスです。登校拒否の子どもの多くはセロトニン不足だそうです。
セロトニンの分泌が少ないと、チョットしたストレスで、すぐに平常心をなくしたり、パニックになったり、攻撃的になったり、落ち込んだりする傾向にあるようです。
このように、ウツな大人やキレる子どもが多いのも、セロトニン神経系の未発達にあるようです。
セロトニンは「トリプトファン」というタンパク質を構成する必須アミノ酸に含まれ、脳に運ばれるとセロトニンやドーパミン等の脳内ホルモンの原料になります。
トリプトファンは、乳製品や大豆製品などに多く含まれますが、特にバナナ等に多く含まれています。
また、太陽光を浴びたりリズム運動をすることで有効的に生産されるが、ビタミンB群と併せて摂取することで体内での利用効率が高まります。
落ち着かない時に、人はクセ(チックや貧乏ゆすり等)が出やすくなります。貧乏ゆすり=これはリズム運動なので、リズム運動はセロトニンの分泌を促進し、その結果、気分が落ち着き安定した精神状態になるわけです。
参考文献