ジェンダー観(じぇんだーかん)
SEX(性別)が生物学上のオス・メスであるのに対して、社会的・文化的に作られる「男らしさ」「女らしさ」のことを指します。
男女の行動様式や外見的・心理的な特徴をいいます。
例えば「男の子」の場合は・・・『男はやたらと泣かないものだ!』『男は我慢強いものだ!』『女の子みたいにめそめそしないの!』などと叱られることによって社会の中での一般的なジェンダー観というものを知り、それに従って振舞うことを学習します。(これをジェンダー・アイデンティティの形成といいます。)
子どもは親から離れたら生きていけない無力な存在であることを知っているので、親から怒られることは止め、ほめられる事をするようになります。
ここで問題になってくるのは、一方のジェンダーがもう一歩のジェンダーの反対でなくてはならない・・・例えば「男の子は少しくらい乱暴でも良いが、女の子はいけない!」と、いうようなジェンダー観です。
このジェンダー観が、どのように男性中心の社会を支えているのかなどの研究が現在、研究者によってなされています。
「男らしさ」「女らしさ」・・・よく私たちが子どもの頃に、両親から幾度となく言われてきた言葉です。
じつは、この押し付けられた「らしさ」が、子どもが成長していく上での能力の芽を摘み取っている事が多いというのです。