受験の心得
- 1. 子どもが幼稚園や少学校に通える範囲内で、様々な幼稚園や少学校の説明会・見学会・運動会などの催し物への「参加」が必要です。
- 2. お父さん・お母さんは、受験に対しての「考え方の一致」が必要です。
- 3. 学校により、考査内容に「違い」があることを知ることが必要です。
- 4. 私立小学校・国立小学校など、学校の特色や進学状況を「調べる」ことが必要です。
- 5. 子どもには、考査に向けての経験・体験・ある程度の「練習」が必要になります。
- 6. 首都圏と関西での受験では、考査内容の特徴が異なります。転勤や引っ越しでの受験は下調べが必要になります。
以上の事を踏まえて、受験に望みましょう。
「話し合い」の大切さ
小学校入学に向けて、ご両親の考え方を一致させてますか?
受験をする場合は、少なからずお子さん以外にご両親の考えが一致しており、ご両親の協力体制が必要になります。
説明会・願書・面接などはお母様だけが参加し、お父様は我関せず……というご家庭も少なくありません。
我が子の進路について、真剣にご両親で話し合いの「場」を持つことが重要です。
地域密着型の公立・研究をテーマとしている国立・独自の教育理念を持つ私立。
どの小学校を選択したとしても、メリット・デメリットがあります。
それを踏まえて・・・、
- 我が家はまず公立に行かせ、そして子どもの意志を優先して中学受験あるいは高校受験を選ばせる!
- 我が家は国立の受験に挑戦をしてみよう!
- 我が家は私立小学校の受験に挑戦してみよう!
・・・・・など、ご両親の考えが一致のうえ決めましょう。
「受験」という選択肢を選んだ場合、年長児・年中児を持つご家庭では、日頃の生活に加えて多少なりとも受験に対して準備が必要となります。
- いろいろな小学校の説明会や公開授業・運動会・その他の催し物に参加をする
- 幼児教室に通う
- 体操教室や絵画教室などに通う
- 定期的に模擬テストを受ける
そして、ご家庭でもお母さんお父さんが叱咤激励しながら、子どもに様々な経験をさせようと奮闘努力していくこととなるでしょう。
ここでちょっと考えてみましょう。
「なぜ」受験をするのでしょうか?
- 知名度の高い学校のネームバリューが欲しいから?
- 周りがみんな受験するから?
- 私立・国立小学校に魅力を感じるから?
- あなたのご家庭と似たような考え方のご家庭のお子さんが集まるから?
- 子どもにあった環境を与えるため?
- 大変だと言われている中学受験を避けられるから?
- 大学までストレートで行けるから?
- 近所の公立の小学校が好ましいと思えないから?
・・・・・・等々。
受験をするにあたっての理由は、ご家庭によって違うでしょう。
あなたのご家庭は、どのような考えで受験を決められたでしょうか?
ほとんどのご両親は、
「我が子の個性や可能性を伸ばす環境を選ぶ」
ために受験を考えるはずです。
受験をすると決めたら・・・・・「準備」が必要
受験を意識する・・・つまり目標をもって取り組むことが受験をすることの醍醐味であり、子どもやご両親が大きく成長をするきっかけになります。
学校側はプリント・運動・指示行動・制作・面接などを通して、その子が小学校に入学してから必要になる力を身につけているかどうかを考査で見ていくのです。
では、どのようにして何を準備していけばよいのでしょうか?
セミナーや本で勉強して「家庭で準備するから幼児教室は行かないわ」と、考える方もいらっしゃいますが、やはり家庭だけでは難しいものもあるので、幼児教室へ通うご家庭が多いのが現状です。
受験の考査は一人で受けるものではありません。
同年齢の様々な子ども達が集まる中で行われます。その中で自分の持っている力を発揮出来なければ、その子の良さが学校側に伝わらないのです。
そこで、その子の魅力、能力、可能性などを上手に発揮できるようにするための準備の「場」として幼児教室があります。
幼児教室も色々な特徴を打ち出していて、「どの教室が良いのか迷ってしまう」と言うのが本音だと思います。
幼児教室選びの大切なポイント
- 1. 体験をして、子どもが楽しんでいるかどうか?
- 2. 子どもと先生の信頼関係が築かれていますか?
- 3. ご両親で講師の方と充分に話をし、その教室の方針に共感し、講師達と信頼関係が持てるかどうか?
とくに、教室や講師との「信頼関係」はとても大切です。
心が不安になることも多い受験の時期に、相談できる信頼関係は大きな励みとなり力になります。
注意ポイント
- 幼児教室に行っているからと、任せきり&安心をしてしまう。
- 定期的なテストの成績だけで判断し、子どもを叱咤激励しすぎてしまう。
- 幼児教室の授業で出来なかった事柄を見て、我が子を叱ってしまう。
- 他の子どもと比較した誉め方・叱り方をしてしまう。
- 受験で合格出来なかったら「負け!」的な考え方を子どもに植えつけてしまう。
- 様々な幼児教室に通いすぎ、やり方の違いに子ども・親が迷ってしまう。
- 我が子に必要な講習がよく分からないまま、数多くの勧められた講習をとってしまう。
- 願書をプロに頼み自分で書かない。・・・等々。
子どもの性格・月齢・発達をしっかりと見据えて指導をしていくことが受験では大切です。
合格・不合格のとらえ方
小学校受験の場合、学校によってパーセントの割合は異なりますが、子どもの能力・ご両親の願書・面接を合わせて100%として捉えて考査で見られます。
ですから、ご両親の力も50%は必要であるということです。
しかし、受験は水ものです。合格に結びつく場合もあれば、不合格になる場合もあります。不合格のお手紙を学校側から頂くと、ご両親は気持ち的に我が子やご両親自身が学校側から否定をされた気持になってしまいます。
実は、このとらえ方が次のステップにとても大きな影響を及ぼしていきます。
実際に不合格だったあるご家庭の話
受験は水ものとは分かってはいたけれど、実際に不合格となると、やはりその時はショックでした。
しかし、「まいと」の先生方の言葉に心が打たれました。
『受験をするための準備として、親子が一緒になって目標を立てて過ごしてきた日々が何よりの家族の宝物です。今まで刺激をしてきた事柄は決してこれからの子どもの人生にもご両親の姿勢にもマイナスにはなりません。気持と頭を切り換えて、次への目標を決めていきましょう。』
「まいと」での授業は、子どもの学力・知的好奇心へと強くつながっていると感じました。その後も「まいと」を通して、様々な事柄で子どもや親自身が刺激をもらいました。そして、大きく成長することが出来ました。
中学校の選択では、学校選びの範囲もグンと広がりました。
そして、本人の希望である中学校への合格を頂き、今、毎日を楽しんでいます。
幼児の受験は、ともすれば「お受験」と揶揄されるきらいがありますが、有名校に入るのだけが受験の目的ではありません。
幼児期に、「受験に臨む」or「臨まない」・・・・・それは、親子の絆を深め、わが子の進路を真剣に考える機会を得ると言うことです。
- その子に合った(あなたの家庭かもしれませんが)学校を選ぶ。
- そして、学校生活を通して、その子の能力や魅力が開花していく。
- それが将来につながっていく。。。。。
幼稚園・小学校・中学校・高校・・・・・どのタイミングで受験を経験したとしても、その経験はその子どもの大きな財産であり、培った力・身に付いた力は決して無駄にはなりません。
その事を踏まえ、我が子の進路・受験について考えていきましょう。