はじめに
ちまたでは子どもの成長で、発達グレーゾーンとか発達ボーダーなどで心配をなさっているという話しをよく聞きます。
医療機関で診断がおりた子どもでも、とくにグレーゾーンと言われている子に対しては、幼い時からの適切な幼児教育環境によって、子どもの発達は変化してゆくものです。
病気と違って診断名で薬や対処が変わるわけではなく、また、一人ひとりどの子も同じではないので、その子の年齢に応じた刺激をしっかり与えていくことが大切だと考えています。
この「子どもの気になる行動チェック」は、実際に授業を通して「この子のこの行動が気になる」というものや、ご両親から相談を受けた「我が子の気になる行動」を年齢別にまとめたものです。
幼児教育の現場からの視点ですので、医師の診断とはちがい医学的な根拠はありません。また、医学的助言をするものでもありません。
ただ、幼児教室「まいと」の長年の経験の中では、実際に発達障害のグレーゾーンだと診断された子、診断は受けていないが著しくグレーゾーンに近い子もいました。
その診断や子どもの様子をご両親が真摯に受け止め、適切な時期に・適切な方法で・我が子に合った刺激をしっかりと与えてあげたことで、グレーゾーンの部分を補える能力が育ち、小学校も普通学級に進学し、中学高校と自分の得意分野を追及している子ども達がいます。
実際に医療機関で見てもらったが、発達障害やグレーゾーンなどという診断を受けない子たちも世の中にはたくさんいます。
診断を受ける・受けないが問題ではなく、気になる行動があった時に、周りにいる大人がしっかりと子どもを見つめ、その子に合わせて幼児教育を見極めていくことが大切なのです。
気になる行動を「叱る」だけでは改善されないこともあります。
まずはお子さんの行動をじっくり観察してみましょう。