3才向け
3歳は、運動機能・言語能力・巧緻性・社会性と様々な事柄が発達し、これが知的好奇心へと発展していきます。そして、自立心の成長に伴い、自己中心的な行動や言動が多くなり「第一次反抗期」の扉をたたくのです。
自立心が芽生える3歳は、なんでも『自分で』という意識が働きます。
でも、その意に反して自分の思い通りにできないことも多く、『そうじゃない』『ちがうの!』と言って泣いたり、ものに当り散らしたりすることも出てきます。
周囲に眼を向けるというより、自分がどうしたいか、周りが自分をどう扱うかが気になる3歳なのです。
そう!3歳は『世界はぼくのため、わたしのために回っている』という自己中心的な年齢なのです。ですが、少しずつ周囲に眼が向けられるようになっていくのも3歳です。
4才向け
「4歳の落とし穴」というのがあります。幼稚園へは1年間通って子どもも親も毎日の生活に慣れてきて、ほっと一息!ですが、小学校に向けての親の意識はまだあまりありません。ご両親にとって目前に決まった目的が無いことが問題です。
しかし、「心の成長」となる基礎が築かれていく大切な時期が、実は、この4歳という年齢なのです。
4歳は、運動機能・言語能力・巧緻性・社会性など様々な能力が発達し、観察力が高まります。その観察力は周囲への興味や好奇心へと発展します。
そして、様々な情報を周囲や友達から得るようになっていきます。
また、観察力が高まると同時に、物事の変化や結果に対しての理由を知りたいという気持ちの芽生えから、『どうして?』『なぜ?』などの言葉が急激に増えていきます。
さらに、様々な体験を通して、我慢する力や先を見通す力を着けていく年齢です。
年中向け
5歳は、幼稚園や保育園という集団社会に属することで、運動能力・言語能力・知的能力・巧緻性・社会性と様々な力が「飛躍的に発達」していきます。
それにともない、内面的な刺激やストレスも受けやすく、心や情緒が不安定になることもあります。
ですから5歳という年齢は、お母さんも何かと悩むことが多くなる時期でもあります。
いろいろなことが出来るのに、『出来ない』と言ったり、反面、なんでもやりたがってはうまくいかずに逆ギレしたり・・・・・。
でも、このような心の葛藤の中から、「自己コントロール力」や「適応能力」を身につけていく5歳なのです。
年長向け
6歳は、体力が付いてきており、運動面での技術力・言語能力・知的能力・巧緻性・社会性と様々な力が更に発達してきます。
それに伴い、自分に自信が持てるようになり、目標に向かって頑張ろうとします。
また、友達と一緒に力を合わせて何かをやり遂げようと頑張れるようにもなります。子ども同士の喧嘩やいざこざでは、自分たちで解決ができるようになります。
道具やおもちゃなど、順番に使えば公平になることを理解し、喧嘩やいざこざが起こる前に自分たちでルールを決めて遊べるようになります。
また、相手の感情を理解し、その感情を言葉で表現する力が飛躍的に発達してきます。
喜んだり怒ったりという単純な感情表現から、細かな心の動きの感情表現を理解する力・語彙で表現する力・認知力を伴った状況判断能力が付いてきます。