睡眠覚醒リズム[子どもの](すいみんかくせいりずむ)
人は当たり前に、暗くなれば眠り、太陽の光で目が覚めるようにできている。
日中は太陽の光をサンサンとたくさん浴びてしっかりと覚醒(起きること)する、夜は電気を消して真っ暗い中で充分に睡眠(寝ること)をとる、こうした外部環境からの自然な刺激により、「睡眠覚醒リズム」は作られていきます。
ですから、大人の生活リズムに合わせた環境を、子どもに与えるのは問題になるわけです。(夜型とか電気をつけて寝るなどは、睡眠障害にもなりかねない。)
幼児期の子どもにとって重要な点は、4〜5歳位にかけて睡眠覚醒リズムが完成されていきますが、それによって深い眠り=質の高い眠りの睡眠中に、多量の成長ホルモンが分泌されるということです。
これは、幼児期においては身体の各種組織の発育にはなくてはならないホルモンで、脳の発育にもとても重要な働きをします。
この時期に合わせて「幼児脳」は爆発的に成長していくわけですから、質の高い睡眠はとても重要なわけです。
幼児期における規則正しい生活は、睡眠覚醒リズムを形成し、質の高い睡眠をもたらし、成長ホルモンが豊かに分泌され、幼児脳が正常に発育していくことにつながります。
逆に、この時期に睡眠覚醒リズムが作られないと、睡眠障害となったり睡眠の質が悪さが影響し、多動傾向や言語障害・キレやすい・自閉的傾向・知能の低下……など、脳の発達障害にもつながりかねないので、幼児期はとくに注意が必要なわけです。
(※成長ホルモン、睡眠、睡眠障害 も参照)