睡眠障害[子どもの](すいみんしょうがい)
幼児期の睡眠はとても重要。しかし、最近では親の生活リズムに影響を受けて、規則正しい睡眠が取れない・遅寝遅起きの子どもが増えている・睡眠の質が悪い……など、社会的にも問題視されている。
子どもが良質の睡眠が取れないということは、子どもの成長に様々な悪影響が出てきます。すぐキレる子、自閉症の子、知能の低下等、脳の発達障害にもつながりかねません。
「寝る子は育つ」と言う格言があるように、「睡眠」と「睡眠の質」はとても重要です。
ある調査によると、1980年は22時以降に寝る2歳児は全体の約30%であったが、2000年は約60%に倍増した。この傾向は3歳児も同様であった。次のような点が危惧されている。
* 情緒面や社会性に影響を与え、言葉をあまり話さない子や他の子どもと遊ばない子が増えている。それゆえ、不登校児にもなりかねない。
* 5歳児では一般的に描ける三角形(△)を、正しく描けるかどうかの調査では、実に15%が描けなかったが、その多くは遅寝の子どもだった。
* 睡眠覚醒リズムが形成されないと脳の発達を妨げ、特にセロトニン神経系が発達しなくなる。これが発達しないと、情緒不安定や攻撃的傾向を持つことに繋がり、キレル子になりかねない。
(※メラトニン、セロトニン、睡眠覚醒リズム も参照)