お友達との遊び|幼児教育・幼児教材の「まいとプロジェクト」

お友達との遊び

お友達との遊び

友達の使っている玩具をすぐに欲しがり、 むりやり取り喧嘩になることが多く、 また、自分の玩具は貸してあげられません。
どうすれば仲良く遊べるようになるのでしょうか?
(2歳11ヶ月)

回答

A.
この年齢は、「交代で使う」「一緒に使う」「順番に使う」「物をかす」ことが、中々出来ない年齢です。お母さんは、そんな我が子を見て、『どうして貸してあげられないの!』『意地悪ね!貸してあげなさい!』などと、言ってはいませんか?

この時期は、まだまだ自己中心的なので、隣にいる子どもの物は欲しくなり手が出ます。また、自分の物も貸せないのが特徴です。まだ、自分の欲求をコントロール出来ず、更に言葉では中々表現出来ないので、お互いの欲求がぶつかり、喧嘩になります。お母さんは、この時、無理に我が子から、玩具を取り上げたり、遊ばせない環境を作ったりしないことです。せっかくの自我の芽生えの芽を摘んでしまう事になります。危険の無い限りは、見守ってあげましょう。案外すんなり解決したりするものです。

『どうぞ』『遊んだら貸してあげようね』『じゅんばんね』『こっちの玩具も楽しそう』など、他の物に目を向けさせたりしながら、遊びの中で友達を作るきっかけとなる、社会性の言葉を使って教えてあげる事が大切です。 また、自分の意志が伝わらないと、手が先に出る事が多いので、言葉で表現する方法を教えていきます。どう言ったら良いのかを具体的に示してあげる事です。
力の加減が解らない子も多いので、『そっとね』と言葉を掛けてあげ、力一杯とそっとの違いを身体で感じさせてあげる事も大切です。 そんなやり取りの中で、貸せた時、順番が待てた時に、たくさん誉めてあげることです。
自分の玩具を全部貸せなければいけないのでしょうか?そんなことはありません。これだけは、誰にも貸せない物が、大人でもあるように、子どもにもそれは存在します。友達と一緒に遊ぶ前に、『これは一緒に遊べるものだね』とお子さんと話が出来るといいのです。一緒に使えない物は、しまっておく事も大切な事です。

幼児は、喧嘩を繰り返しながら、あるときは勝ったり、あるときは負けたりすることで、相手にも欲求があることを経験し、自己の欲求をコントロールする力を身につけていきます。次第に、自分たちで解決する方法や、どの様にしたら楽しく遊べるのかなどの方法を見出し、工夫する力を身に着けていきます。また、玩具を独占して遊ぶより、共有する方が楽しい展開が出来る事を知るようにもなります。
喧嘩で負けるほうが多くても、子どもがその事を気にしていなければ、心配する事はありません。泣いても、自分で解決して立ち直り、また一緒に遊びの中に入っていくようであれば、何も言わずに見守っていきましょう。

もし、特定の子どもに対して、嫌がるようになったら、そこで大人が間に入り、引き離すよりも、旨く取り持つ工夫をしてあげましょう。

幼児の喧嘩は、子どもが成長していく過程で、とても大切な要素になりますから、危険の無い限りは、むやみに大人が喧嘩を裁いたりしてはいけません。
一緒に遊びたい欲求があるので、すぐに仲直りが出来ます。
無理に『ごめんなさい』と言わせても、相手の立場にたっての思いやりが芽生えなければ、どうして駄目なのかを理解する事が出来ないのです。
相手に対しての思いやりを育てるには、相手が泣いてしまった時に、相手の気持ちを思いやる言葉をかけて悟らせていくことなのです。

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