夜泣きと「グズリ」|幼児教育・幼児教材の「まいとプロジェクト」

夜泣きと「グズリ」

夜泣きと「グズリ」

私は30歳 二児の母親で、現在母子家庭です。
2歳9ヶ月になる娘の夜泣きがかなりひどくて悩んでいます。
(女児 2才9ヶ月)

(具体例)
夜もなかなか寝付かず、ひどいときは午前1時ごろまでグズリます。やっと寝たかと思うと、3時~4時頃目を覚まし、またグズリます(というより、泣き叫びます)。 グズリ方というと、「アッチに行くー」というので、抱っこしてその方向に行こうとすると「いやーコッチー」。さらに「牛乳ー」と続くので牛乳を注いでやると、「お茶がいい」と泣き叫びます(またお茶をあげると牛乳ーの繰り返し)。他にもありますが、例をだすとキリがありません。 娘の要望(グズリ)にはすべて答えてあげてるのですが、ここ最近だんだんひどくなってきました。ちょっとでもその要望に動作が遅れると殴って(平手)きます。

朝起きるときもグズリます。2歳ならまだまだ赤ちゃんなので、怒ってシツケるようなことはしません。人前では一応おりこうにしていますが、私と二人のときにだけグズリます。そのうち良くなるだろうと思っていましたが、友人につよく指摘され(もうすぐ3歳になるというのに、それはちょっと異常じゃない?と)、心配になってきました。

回答

回答します
幼児の心身の発達から見ると、2歳から4歳位までは第一次反抗期の表れですから、『いやいや』が多く、だだをこねるようになります。3歳前後は、自我の芽生えや自主性の発達が芽吹き始める時期なので、自我の芽生えなのか、わがままなのかを判断することが、難しい時期です。但し、自我の芽生えでの特徴としては、「何でもじぶんでやりたがる」兆候が見られるようになります。反抗期や自我の芽生えは、心の成長・自立の前兆の表れですから、喜ばしいことです。実は、この時期の「躾(しつけ)」がとても大切になってきます。

メールを拝見させて頂きましたが、良く辛抱強くお子さんに関わって来られましたね。そのエネルギーやお母さんのストレスはとても大きかったのでは無いでしょうか? お手紙では、何でも拒否をしてしまう状況であると言うことですが、この場合、お子さんの情緒の不安定が原因になっている場合も考えられます。ぐずることで、お母さんを振り回すことで、愛情の確認をお子さんがしているのかもしれません。夜中に起きるということは、眠りも浅く、それが原因で、寝起きもぐずるのでしょう。

  • 日常の生活習慣の中での生活リズムが、乱れてはいないか、
  • きょうだい関係での、お母さんの言葉のかけ方はどうか、
  • お母さんのその日の感情によって、お子さんへの接し方が変化していないか、
  • 日中のぐずりが始まるきっかけは、どんな状況のときか、
  • ぐずったあと、どのような形でお子さんは納得し、ぐずりがおさまるのか、
  • お母さんは、その時、どのような言葉を掛けているのか、
  • 必要以上に、スキンシップを求めていないか、
  • 母さんが少しでも見えなくなると不安がっていないか、

を、思い出してみて下さい。情緒不安定の状況の原因が、思い当たるでしょうか・・・? もしも、思い当たるようであれば、情緒の安定をさせてあげなくてはなりません。 どの部分で不安を感じているのか・・・お子さんのこころをしっかり感じ取ることが大切になります。

躾の点から考えると・・・

2歳から4歳ごろまでの躾は、とても大切なことで、「怒る」ことではなく、いけないことをしたら「叱る」ことが必要です。また、「がまん」を体験させることがとても重要な時期です。お母さんは、私が泣くと、何でも私の要求を聞いてくれる、というパターンを脳が記憶し、お母さんがいつもと違う行動を見せると、お子さんの行動は、いつものお母さんの行動ではないと、泣き方や要求の仕方がエスカレートしていきます。そうやっても、お母さんは「怒らない」ということが、解っているからです。
特に、お母さんと二人の時に「ぐずり」が出るというのであれば、人前でお利口にしていることが、お母さんにとって嬉しいことであり、そうすることによって、お母さんに認められていると、お子さん自身が理解し学習しているからです。

  • この時期、お子さんと一緒に約束を作ること、約束が守れたときにしっかり誉めること。
  • お母さんも一緒に「がまん」をして見せること。

例えば・・・『お茶!』と言って次ぎに『牛乳!』と言ったときなど、『お母さんも牛乳を飲みたいけど、お茶で我慢をするね!一緒に我慢しようね!』等、要求を聞く態度で共感し、一緒に我慢をしてあげることが、重要です。我慢が出来たときに、一緒に我慢が出来たことを誉めてあげます。

  • この時期、お子さんと一緒に約束を作ること、約束が守れたときにしっかり誉めること。
  • お母さんも一緒に「がまん」をして見せること。

例えば・・・『お茶!』と言って次ぎに『牛乳!』と言ったときなど、『お母さんも牛乳を飲みたいけど、お茶で我慢をするね!一緒に我慢しようね!』等、要求を聞く態度で共感し、一緒に我慢をしてあげることが、重要です。我慢が出来たときに、一緒に我慢が出来たことを誉めてあげます。

  • 全ての要求を聞き入れることは、「わがまま」を作っていくことになり、自己コントロール力が育たなくなります。
  • 夜泣きや寝起きのぐずり・・・早く修まって欲しいというお母さんのこころが働き、つい言われるがままに「聞き入れ」行動をしてしまいがちです。

夜泣きや寝起きのぐずりが始まったら、身体をさすったりしながら、お子さんの「要求を聞き」、『お母さんも行きたい』と共感し、だけど『行けないから、一緒にお布団で我慢しようね。』とスキンシップを与えながら、お子さんの「気持ちを共有」してあげることが大切であり、聞き入れて行動を起こすことが大切では無いのです。聞くことと、聞き入れることは大きな違いがあり、聞き入れることは、お子さんの要求を呑み、そこに「物」が発生してきます。

赤ちゃんだから・・・こそ、大切な学習です。身体は赤ちゃんでも、脳の回路の発達(意欲・意志・判断・欲・情・知識・・・などの機能)は、2歳で60%・4歳で80%成長をしていく訳ですから、経験をすべき時にしっかりと経験をさせていくことが大切です。自然に身につく訳では決してありません。
最初は、躾をすることはとても大変で、エネルギーの要ることですが、今の大変さは、後のお子さんの生活力や社会性の発達の為だと思い、少しずつ「がまん」の経験を体験させていってあげて下さい。

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