チェックしてみましょう!
実際に教室でも授業の中でおこなっているもの3つをピックアップ。
ちょっとチェックしてみましょう。
身近なことでわかるイエス・ノー発達チェック
他にも大切なことが色々ありますが、日々の生活の中で、子どもの発達をチェックしてみましょう。
- 自分の順番まで待つことができますか?
この時期、自分の順番まで待つという行動は、なかなか出来ないものです。
興味のあるものは、すぐに手にしたいと思う気持ちが優先する時期であり、『待てば自分の番が来る!』という認識がまだ育っていないからです。
この感覚を培うには、やはり繰り返しの「体験学習」が必要になります。
公園でお子さんと滑り台で遊ぶときなど、順番を待つ時に『じゅんばん・じゅんばん』などと言葉をかけながら、待っていれば必ず自分の番が来るという感覚をつかませていってあげましょう。
順番が待てるようになってきたら「並ぶ」という行動を教えてあげましょう。
自分が並ぶことも大切なのですが、まずは、並んでいる様子を見せてあげることが大切です。
バス乗り場で順番に並んでいる、スーパーなどのレジに順番に並んでいる、花壇の花が順番に並んで咲いている、並木道の木が並んでいる……など、綺麗に並んでいるモノや人に気づかせてあげましょう。
そして、さぁ、いよいよ自分が並ぶ番です。
順番に並びながら順番を待つ大切さ、前から○番目・後ろから○番目などの「位置」などにも、自然な形で触れさせて上げられると良いですね。
- ボールを両手で受け取ったり下から投げたりできますか?
ボールを使って遊んでいますか?
教室では、3才の時期は片手で握れるボール・ビーチボール・ドッチボールなどの大きさのボールを使って遊んでいます。
小さなボールは、肘と肩を使って片手で投げる遊び、的を狙うなどの遊びなどで使います。
ボールの素材はスポンジボールなどが良いですね。なければ、柔らかいビニールボールでも良いでしょう。
キャッチボールでは、ビーチボールなどを、30センチくらい〜の距離からそっと両手の中にねらって入れてあげるような遊びからスタートします。
お子さんには、両手を開いて『ちょうだい』のように、手を開いてボールを受け止める方法を教えてあげまよう。
キャッチができたら、ボールを両手で下投げをする方法を教えていってあげます。
下から投げる方法は子供にとって、大人が考えているよりもかなり難しい投げ方です。
お母さんやお父さんが、ボールを下から投げるところをたくさん見せてあげましょう。
子供の後ろから一緒に手を取ってボールを持ち、投げる練習をしても良いでしょう。
ボールでの片手投げや両手で持って下から投げる方法が上手になってきたら、さらに次の課題を与えていってあげましょう。
片手投げでは、壁に的(まと)となる絵などを貼ってあげたり、床にテープで線を貼ってあげたり、投げるための目的を与えていきます。
また、カゴをねらってボールを投げ入れる方法も楽しく遊べます。
両手での下投げは、少しずつお母さんとお子さんの間の距離を離してキャッチボールができるようにしていきましょう。
ボールを落とさずに、何回キャッチボールが続けられるかなどの遊びも楽しいですよ。
ボール遊びは子供の身体の様々な機能を発達させます。遊びの中に是非取り入れ、楽しんで下さい。
- 積み木に興味を持ち、5個くらいで作った形を真似て同じように作ることができますか?
家に「積み木」がありますか? その積み木で遊んでいますか?
まず、お母さんやお父さんも子どもと一緒に、積み木で遊びましょう。
「縦に積む」「横に並べる」「作ったものを家や電車に見立てて遊ぶ」など。
この時、電車が好きな子どもは、積み木を長く並べて電車に見立てたり、ぬいぐるみが好きな子どもは、そのぬいぐるみの家を作ったり、自分が好きなものと一緒に楽しく遊ぶことで、積み木に興味を持たせていきます。
興味が出てきたら、『お母さんのまねっこしてみよう!』などと声を掛け、同じものを見て同じようにつくる経験をしていきましょう。
でもここで1つ注意です! 子供が同じように作らなくても、叱ってはいけません!!
遊びの延長なのです。楽しく積み木をして下さいね。
積み木に興味を持ち、5個くらいで作った形を真似て、同じように作ることができるようになると、積み木の構成の幅が広がりますね。
積み木の構成に奥行きができ、隠れた積み木の存在も理解できるようになります。
積み木の構成が好きな子は、色々なブロックなどにも興味を示します。
ブロックは色も綺麗ですし、作ったものを取っておいたり飾ったりも出来ます。
また、箱や廃材などを使って工作する遊びに発展していく事もあります。
子どもの状況や興味の度合いによって、色々な「立体構成」を楽しんでみましょう。
- 重さ(重い・中くらい・軽い)が理解できますか?
この時期の子どもは、自分の荷物を持つようになります。
また、お母さんのバックやお父さんの鞄なども持ちたがると思います。
お子さんがバックや鞄を持った時に、お母さんやお父さんは、きっと『重いね!』などの言葉をかけているのではないでしょうか?
生活の中で使われている「重い」という言葉は、子どもの中で理解できるようになっており、重いという概念は、子どもの「体験」と共に定着しています。
しかし、重さにも順番があることに気づかないのが、この時期の子ども達なので、「比較の仕方」を教えてあげることが大切です。
重さを比べる時は、比較するものを片方の手に1つずつ持ち、どっちが重いかを調べる方法で行います。
お母さんが、重さを調べる様子を子どもに見せる場合には、重いほうの手を大げさに下げて『重〜い!!』と言ったジェスチャーを子どもに見せてあげます。
* 下げた方の手に持っているものは『重い』
* 下がっていない手に持ったものは『軽いね』
と、言って教えてあげる方法が良いでしょう。
「重い」「軽い」の比較の方法が分かりましたか? 次は「3つの重さ」を比較しましょう。
○・△・□の3つの種類を調べる方法は、○と△を片方ずつ持ち、重いほうを調べます。
* ○が重かったら………次は○と□を持ち、重さを比べます。
* □が重かったら………3つの重さの順番がわかる事になります。
* もしも、○の方が重かったら………△と□を持ち、重さを比べれば重い順番がわかりますね。
このようにして、普段使っているおもちゃなどの重さ比べを、楽しく行なってみましょう。
身体で重さ比べが分かったら、次は「プリント」で確認してみます。
プリントを使う=「視覚」からの重さが分かることも大切な力です。
プリントで、シーソーに乗っている動物などの重さを調べる時、この時期の子ども達は、動物の身体の大きさで重さを「感覚的」に捉えるため、シーソーの傾きに、なかなか着眼できないのが特徴です。
ですから、シーソーのプリントなどは、はじめは立てて見せてあげると良いでしょう。
そして、『シーソーが下がっているからクマさんが重い』と、重い理由を話してあげることが大切です。
- 色(赤・青・黄・桃・橙・緑・黒・白・紫・茶色など)の名称がわかり、同じ仲間がわかりますか?
お子さんは、どれくらい色の名称が理解できていますか?
ご家庭ではお絵かきなどをするときに、「色」を意識させていることと思います。
洋服や持ち物や家具などの色にもきっと普段から興味を持たせていることでしょう。
3才のこの時期は、中間色(橙色・黄緑色・黄土色・水色・灰色・肌色など)は、なかなか " 認識 " することが難しいはずです。
遊びの中や生活の中で、是非様々な色を " 意識 " させていきましょう。
また、お絵描きなどでは、様々な色を使って描くことが出来ない年齢でもあります。
最初に持った色を、ずっと使って描くことが多いはずです。
そんな時は、『いーろかえて♪』などと、言葉掛けをうまく使いながら、他の色を使おうとする気持ちを持たせていくことをお勧めいたします。
そして、お母さんやお父さんがたくさんの色を使って描いたりぬったりして楽しんでいるところを、お子さんに見せてあげましょう。
日頃から、お母さんやお父さんとお絵かきを楽しんでいるお子さんは、お絵かきが好きになるものですよ。
色の認識が育ってきたら、色を意識した遊びをしてみましょう。
幼稚園などの年中クラス位から集団遊びでする「色おに」などは、ご家庭でも楽しく遊べます。
『なーんの色・何の色?』……と、子どもとお母さん、
『あーか!』……とお母さんが言い、一緒に赤の色を部屋の中から見つけてタッチ!
単純な遊びですが、お母さんやお父さんと一緒に繰り返しているうちに、部屋の中で、色を探して理解することが分かるようになります。
そしてだんだんと、鬼になる人と逃げる人に分かれて遊ぶ「ルール」のある遊びがわかるようになっていきます。
また、お絵かきでも少しずつ色を意識させていく年齢になります。
バナナの色は「黄色」イチゴの色は「赤」でぬろう! などの気持ちを持たせていきます。
全然違う色でぬる年齢ですが、お母さんやお父さん本物の色を意識してぬるところを見せていってあげましょう。
さらに、色ぬりで塗りこむことが、まだ思うように出来ない年齢です。
お母さんが、『ごしごしごし』……などと言いながら、ぬりこむ様子を見せてあげましょう。
- 自分で遊んだ物を片づけようとしますか?
おもちゃを出すときの子どもの目の輝き、キラキラしていて、わくわく感が伝わってきますね。
ところが、いざ遊び終わると、今まで使っていたおもちゃが出しっ放し……ということがあります。
こんなときこそ、お母さんは子どもと一緒に、楽しく片付けをしましょう!
最後は、子どもがお片付け。『きれいになったら気持ちがいい!』という感覚を、体験させていきましょう。
教室では『♪おかたづけ〜おかたづけ〜さぁさ、みなさんおかたづけ〜♪』などと歌いながら片付けをします。
また、積木は積木の箱へ・絵本は本棚へ、というように片付ける場所を子どもと一緒に決めておくことも大切なことです。
自分のおもちゃが片付けられるようになったら、お母さんやお父さんの片付けの「お手伝い」をたのみましょう。
その一つとして「ゴミを捨てる」ことを、意識していきましょう。
ごみはゴミ箱に捨てることを習慣づけ、ごみの分別も意識できるよう、紙・ペットボトル・缶などの捨て方を教えていきましょう。
ゴミ箱に目印をつけておくと、分かりやすく子どもにもゴミの分別が「意識」しやすくなります。
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手先が器用に動く子どもは、知的能力やコミュニケーション能力などが高い傾向にあるという巧緻性(こうちせい)とは。