絵本の読み聞かせと学力との関係
子どもにとって、絵本も、テレビやDVD、パソコンなどの動画も、「知性」を得るための手段としては有効です。しかし、テレビやDVDなら楽だしおとなしく見ているからといって、そればかり見せていませんか?
とくに幼児期においては、絵本の読み聞かせはとても重要です。
今、子供達の活字離れが問題になっています。
近年、本を読むより、漫画やテレビやゲームやパソコンで楽しむことが多くなり、どちらかというと読書は敬遠されがちです。
しかし、学校教育要領の改訂で求められるように、子ども達にとって活字に慣れ親しむ「環境」が必要です。
「決まった時間に絵本を見る習慣」……これは、子どもの学習習慣を育てていく第一歩ともなるのです。親子で絵本を開く環境を大切にしていきたいものですね。
「活字離れ」の原因としては、
● 幼児期に本を読んでもらった経験が少ない
● 生活環境に本がない
● 親や家族が本を読んでいる姿を見るという環境がない
……などが考えられます。
「国際学力調査(PISA)」の結果からも指摘されているように、絵本の読み聞かせで育まれた言葉の習得や読解力は、数学知識・科学知識・問題解決など、国語だけではなく全ての学力の基礎となるものです。
幼児期に絵本に接するということは、本を身近に感じる第一歩です。
小学生、中学生……と大きくなってからの “ 読書が好き = 国語力 ” という知的な財産作りのきっかけは、まさに幼児期の優良な絵本との出会い・お母さんの絵本の読み聞かせなのです。