3才 3月の過ごし方
3月です。
「まいと」の3才クラスの子ども達は、ひな祭り制作で、おひな様とおだいり様を作り、桃の節句という行事に触れます。
雛あられをみんなで食べます。ご家庭でも、女の子の居るご家庭では大切にしている行事ですね。日本古来の行事に触れることは、とても良いことです。
千代紙は、綺麗な模様がたくさん市販されています。ホームページの折り紙コーナーにもおひな様が登場します。是非ご参考にして下さい。
授業の中では、数のカテゴリで「分ける」という操作を具体的に学習していきます。
お菓子を人数で分ける・粘土の固まりを同じ大きさに分けて丸めていく・更には余りの感覚を具体的操作で認識していく・・・・・など、様々なシチュエーションを体験学習していきます。
プリント学習の前段階として、ご家庭でもたくさんの具体的体験を経験させていきましょう。
また、紐通しをたくさん経験していきます。
穴に通した紐を最後まで引っ張ることは、大人が考えれば何気ない当たり前のことですが、子どもにとっては意外に難しいものです。
更に、紐を表から裏に出したら、今度は裏から表に紐を入れていくという操作も練習をしていきます。
表・裏・表・裏と穴を狙って順番に通していく方法、常に同じ方向から紐を入れ、かがっていく方法な様々なやり方がありますが、まずは最後まで通す根気や集中力を養っていきましょう。
「仲間集め」や「仲間はずれ」という言葉で、仲間をたくさん探していきます。
果物の仲間、野菜の仲間、動物の仲間、乗り物の仲間、魚の仲間、鳥の仲間・・・。
仲間集めは、この時期とても大切な知識になります。
子ども達の頭の中には、たくさんの語彙が増えていきます。しかし、たくさんの言葉を覚えても、その集合体を作ってあげないと、物の特徴が理解出来ず、ただ単語を知っているだけになります。
この時期、覚えた言葉を「仲間」という集合体でまとめることで、集まりの引き出しを頭の中に作ってあげることになります。
そして、覚えた言葉を自分で頭の中に出し入れ出来るようになれば、初めての言葉でも、特徴からどの仲間に入るのかを自分で考えられるようになります。
ちなみに、「風船」をイメージしてみて下さい。
私たちの教室では、お母様方にイメージした言葉を言って頂きます。『赤・ふわふわ・空気・飛ぶ・破裂する・膨らむ・しぼむ・ゴムで出来ている・まるい・・・』など、様々なイメージが浮かんできます。風船1つでも、こんなにたくさんの仲間分けが出来るということです。
1つの物の見方の視点を増やしてあげること、それがこれからの課題になります。
言葉を覚えるときは、その物の色や形・特性・感覚などを伝えてあげることで、視点が増えていきます。
言葉を単なる1つの名詞と捉えず、たくさんの視点を作ってあげて下さい。
ご家庭でも、仲間集めをたくさんしてあげましょう。