5才 11月の過ごし方
11月です。
秋も深まり、太陽が沈む時間も早くなります。
夏と秋のお日様の光り方が違うんだ!と子ども達は言っています。太陽の暑さの違いを感覚で感じ取っている証拠です。
授業での内容を1つご紹介致します。
子ども達が拾ってきた落ち葉を使います。紙の下に様々な形の落ち葉を置き、紙の上から鉛筆やクレヨンで薄く塗ると、葉っぱの形が浮かび上がります。幼い頃、ご両親もこんな遊びをなさったのではないでしょうか?私は、葉っぱの他に、コイン等を使って遊んだ記憶があります。
実は、こんな遊びが小学校の考査で出る学校もあるのです。子ども達には、様々な遊びの経験を通して興味や関心を持たせてあげたいですね。
また、お道具箱の片づけや積み木の片付け、手の洗い方、雑巾の洗い方や絞り方、風呂敷に自分の脱いだ洋服をたたんで包む作業、お弁当の仕度や食べ方、お箸の使い方、紐結びなどを考査の課題として取り入れる小学校も、ここ最近増えてきています。
持ち物の管理、手先の巧緻性、生活習慣などが、自立した状態で小学校に入学して欲しいという小学校側の意図でしょう。
平仮名を読ませて、行動を促したり、答を平仮名で探したりする小学校も増えました。
平仮名の習得に個人差があり、入学してからの学力に差が生じると指導がしにくいからなのでしょう。
「お父さんのワイシャツをたたむ」という課題が出た学校がありました。自分の洋服だけでなく家族の洋服をたたむお手伝いが出来る環境を作ってあげましょう。
この様な、考査の内容から見ても、小学校側が求めている子ども像が浮かんできます。
来年の今頃は、小学校の考査の真っ最中かも?自分の事は自分で判断し、出来る力をつけ、知的好奇心も並行して育てていってあげましょう。
少しずつ寒くなり、厚着になってくるとコートやセーターの脱ぎ着が自分で出来ることが必要になります。
我が子の生活力の見直しをしてみましょう。
・コートやセーター・シャツを一人で着脱できますか
・脱いだ後の処理が一人でできますか
・幼稚園の身支度が一人でできますか
・自分の荷物を自分で持てますか
・靴を履く、脱ぐことが一人でできますか
・ハンカチやちり紙を使えますか
『こんな当たり前のこと、当然出来ます!』とお思いのお母様、出来る我が子をついつい手伝っていたりしていませんか?
朝の忙しいとき・・・つい・・・。時間に追われ・・・つい・・・。
子どもの年齢に応じて、自分で出来るものが増えてくることで子どもは嬉しいのですが、まだまだ大人の要求するような行動は取れません。
子どもは、年齢が増していくにつれ、子どもなりのずるさが生まれてきます。自分は、まだまだ赤ちゃんで何でもしてもらいたいと思うずるさです。
ですから、自分でする事と手伝ってもらうことを頭の中で天秤にかけます。
最終的にお母さんがしてくれる・・・と、日々の経験の中で認識してしまうと、出来ることもしなくなります。
ですから、自分で出来ることは、最後までやり遂げるという責任感を持たせていくことがこれからの生活の中で必要になってくる力です。