まいと幼児教育コラム 4才|幼児教育・幼児教材の「まいとプロジェクト」

まいと幼児教育コラム 4才

4才 11月の過ごし方

11月です

「まいと」の4才クラスでは、11月は、お話づくりを楽しみます。
カード1枚を選び、その絵を使ってお話を作ります。まだ、想像をして、お話を展開していくには、難しいので、自分の知っている知識や、経験したことのある内容になります。

みんなとゲーム感覚で、1つのカードを選んで作っていく事で、作ることの楽しさを体験していきます。
大人側で『公園に行って何をしたの?』『楽しかった?』『誰といったの?』など、聞いてあげることを繰り返していく中で、修飾語の使い方・接続詞の使い方・助数詞の使い方などが自然に身に付いていきます。是非ご家庭でも、お話作りを楽しんで下さい。

手先の巧緻性では、箸を使って摘むという事も授業の中で多く取り入れています。また、この頃よりクーピーや鉛筆などの筆記具も使用していきますので、正しい持ち方が出来るようにアドバイスをしていきます。
この幼児教育のテーマである「巧緻性」ですが、実は小学校受験での考査でもよく見られます。
過去の課題として多かったものとして、
・箸を使ってのお豆やサイコロ・消しゴムやネジはこび
・結ぶ(かた結び・リボン結び・鉛筆などを束にして結ぶ・エプロンを後ろで結ぶ・ハチマキを結ぶ・ゼッケンをつけるときに結ぶ・風呂敷で包んで結ぶ、等)
・紐通し
・針金を切る
・モールを使う
・ハサミで様々な素材や線を切る
・紙をちぎる
・折り紙
・運筆
・糊を指先でのばす
・雑巾をしぼる
巧緻性を観察する課題が多いことに気付きます。上記の活動の際に必要な指示の理解、集中力、スピード、取り組み方などが観察されます。

生活での便利さが、子ども達の手の巧緻性を衰えさせている、とよく言われます。
確かに、蛇口には手を差し出せば水が出てきますし、靴の紐はマジックテープに変わり・・・子ども達は手先を使う機会が減ってきています。
手先を使う機会が少ないと細かな作業も不得手になります。便利さだけの生活では子ども達は益々指先を使わなくなります。
小学校側では、自分の事は自分で出来る子どもを必要とします。以前にもお話をしましたが、道具箱の片づけや身支度が一人で出来ない子どもでは、小学校生活に支障をきたすからです。

受験を意識しての巧緻性という捉え方では無く、これから我が子が小学校という集団に入っていく事を想定し、一人で出来ることをたくさん増やしていってあげることです。それが子どもの自信につながります。

さて、ちょっとここで将来の事=年長クラスで行う図形問題を考えてみましょう。
・回転図形
・様々な図形の展開図
・立方体の理解
・点図形
・図形の分割
・図形の奥行き
・図形の反転
・体積と容積の関係
・図形の広さ
・図形の四方観察……など。。。。。
図形の問題の多さと難しさには、大人でもビックリするでしょう。
よく、今必ずしもしなければ将来出来ないものですか?と聞かれる方がいます。
水泳でも・自転車乗りでも・文字でも・計算でも……何でもそうですが、今出来なくてもいずれする環境があれば、出来るようにはなるでしょう。(しかし、その環境がなければ……金づち・自転車に乗れない……など、になってしまう人が多いものです。)
では、何故もっと後でも出来るであろう事を今、する必要があるのでしょうか?

図形の感覚はいつごろ子ども達についてくると思いますか?
図形は数学の中でも物理学的な要素があると言います。
この認識を作っていくのは、幼児の時期にあります。
まだ、立体や平面と言った言葉や形の認識が無い赤ちゃんの頃からです。ご両親が与えた積木を握り、舐め、また投げるなどの行動をとる赤ちゃんの時期からです。
そして積木を積み上げ、お城や家を作るようになり物の奥行きを知るようになり、立方体や直方体などの形を理解し、面や辺・頂点といった言葉と特徴を知り、算数への世界へと繋がっていきます。

幼稚園の年長で、様々な図形のクイズに触れていく理由はその特徴を感覚的に掴んで、頭の中に図形としてのイメージを作る能力をつけていくためのものです。
いずれ算数として問題が出てきた時に、目の前に無いものをあるかのごとくイメージが出来るかどうかの力が必要になります。
子どもは、知らないよりは知っている方が、より興味が深まります。
知っていることを深めていくと言うことは、楽しさが増えていくということになります。
苦労した体験や努力した体験、感動した体験、成功した体験を是非増やしていきましょう。

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